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スクウェア手提げ八つ目編み篭 [手提げ篭]

先日唐竹で買い物用八つ目編み篭を作りましたが
縁竹の仕上げは楕円でした。
DSC_7522.jpg

これは編み込みを正方形にすれば円になって
長方形で編めば楕円になるだけのことですが
作りながら四角形にするとまた違ったお洒落感がでるよなあと
思っていました。

八つ目編み篭の一番最初に作ったものは
四角い縁にしてみましたが
縁竹を綺麗に四角く曲げるのがかなり難しくて
思うような仕上がりにはなりませんでした。

それでもこれまでいろんな経験を積んできて
技術もいくらかは上達しているはずなので
今回は四角い縁にチャレンジしてみました。

八つ目編みも前回久しぶりに編んでちょっと苦労したので
続けて編むことで慣れようと。

製作過程を紹介する前に
完成したスクエア手提げ八つ目編み篭を見てやってください。
IMG_5207.jpg
自分的にはイメージした形にはなったかなと思っていますが。


今回は真竹で制作。
ヒゴは以前作った余りヒゴを集めて
幅と厚みを整えて使用。
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平編みはここまでで
これを立ち上げます。
今回は真竹なのでコテを使って直角に立ち上げました。
IMG_5186.jpg


IMG_5187.jpg

やっぱり道具は道具。
コテがあるとすんなり角をつけて立ち上げることができます。

このあと胴まわしのヒゴを編み入れていきますが
やっぱり1周目はなかなか大変。
2週目以降はかなり楽になるんですがね。

IMG_5195.jpg

ここまで編んだところで
斜めのヒゴを外から内側に折り曲げます。
IMG_5196.jpg
縁竹をつけた後回しヒゴが抜けないようにするためです。

難しいのは縁竹を内と外がぴったりはまるように曲げること。
アールをどの程度つけるのか、その辺も計算に入れて曲げる必要があります。
曲げるのはローソクの火を使います。

外の縁竹は一発で上手くいきましたが
内の縁竹は曲げる位置が微妙にずれてやり直し。
一度曲げた縁竹は使えないので
縁竹用に竹をさばくところからのやり直しです。

クリップで留めて出ているヒゴを切ります。
IMG_5197.jpg

そして縁竹の内と外の間に入れるささらを作成して
はめ込みながら針金で固定。
IMG_5198.jpg

さて手提げの取っ手をどうつけるか?
いろんなやり方がありますが
今回はそんなに重いものを入れる篭ではないので
底を通さずに縁竹と取っ手のヒゴを竹釘を使って固定する方法を取りました。
IMG_5201.jpg
ドリルで穴を開けて竹串を差し込んでボンドで固定。

IMG_5211.jpg

取っ手の一番上の部分の竹が重なるところにも
穴を開けて竹串を通しました。
その上からタコ糸を蒔いて仕上げています。
IMG_5208.jpg


IMG_5210.jpg

完璧ではないけれど
普段使う篭としては十分な強度もあるし
初めてちゃんとしたスクウェアの篭が出来たので
これで良しとしておきます。

力竹はこんな感じ
IMG_5209.jpg


IMG_5212.jpg


思ったよりいい感じに出来たと思います。
IMG_5207.jpg

前回作った篭と比べてみると
IMG_5214.jpg
楕円は楕円の良さがあり
スクウェアはスクウェアの良さがありますね。

この篭もコンビニなどの買物かごに使えるし
他の使い方もありそうな気がします。


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竹細工のブログを始めちゃいました [手提げ篭]

昨年2月に始めた竹細工。

ちょうど1年になったのを機に
竹細工だけのブログを始めることにしちゃいました。

これまで作った作品は
ブログ「今を楽しむ悠々Life」にアップしてきましたが
このブログは自然農をメインにしたブログなので
竹細工は別にした方がいいかもと思った次第。

て言うか竹細工がめちゃめちゃ楽しくなってきたので
竹細工だけを扱うブログをやってみたくなっちゃったというのが
正直なところ。

私にとっての竹細工の面白さは
実用的なものが作れること。

ざるや篭など生活に役立つものが自分の手で作れるなんて最高!

しかも竹という自然素材が美しく優しい味わいを
醸し出してくれます。

ということで今日から竹細工の作品や
竹細工に関わるあれこれをこのブログで紹介していきたいと
思ってます。

応援よろしくです!

これまでのいきさつや作品などは
おいおいブログで紹介し直ししていくつもりですが
今日は最新の手提げ篭の紹介からスタートです。

しかも今日できたばかりの出来たてのほやほや。

IMG_2606.jpg


IMG_2604.jpg

きゃあ~!素敵な篭~!

どうです?たった1年でこんな篭が出来るようになっちゃうんですね。
自分でも信じられない。

でもここまで仕上げるまでに
どれだけ苦労したことか。
思うようにならないことが一杯あって
そのたびにああでもないこうでもないとあれこれ工夫しながら
ここまでたどり着きました。
工夫したというと聞こえがいいけど
実際にはごまかしたということなんですね。

ではざっくりと作業工程を見てみましょう。

IMG_2549.jpg

編み方は筏底編みから立ち上げて
ござ目編みで篭を作るというもの。
もちろん初めての挑戦です。

ネットから参考にしたものがあっても
詳しい作り方や作業が載っている訳ではないので
作業しながら工夫。

底編みまでは簡単にできても
立ち上げるのにヒゴを直角に曲げなきゃいけない。
やったことがないのでどうやって曲げる?
そのまま力づくで曲げれば折れちゃいます。
コテなどで熱を加えれば曲げられることを知っていても
コテはなし。

じゃあ濡らして竹を柔らかくしておいて
少しずつ曲げて癖をつけてやろうと。

IMG_2560.jpg

ここで考案したのが缶ビールの空き箱を利用して
立ち上げてやろうと。
もちろん篭のサイズに合うようにカットしてあります。

立ち上げに回したヒゴは女竹の皮ヒゴ。
柔らかいので扱いやすい。
最初の立ち上げがうまくいけば後はヒゴを回していくだけなので
簡単と思っていたらそうではなかった!

長さに限りがあるヒゴは継ぎ足していかなければならないでしょ。
当たり前のこと。
でもやったことがないのでどうやってやる?
初めてやるということはこういうことなんですね。
経験がないからとりあえず重ねるようにしてやればいいかと
作業を続行。
結果的にはこれで良かったのですが
うまくいかないようなら別の方法を考えてみる。
とにかくやってみるということが竹細工では必要なことかな。

IMG_2571.jpg

立ち上げには女竹の皮ヒゴを使って
途中から真竹の身ヒゴに替えて
そして上部は真竹の皮ヒゴで編んでみました。

身ヒゴと皮ヒゴを組み合わせると色彩的にもいいですね。

ここまでできれば後は縁竹を内と外に回して
仮止めして縁巻きのヒゴを巻けばいいのですが
この作業も慣れないと難しい。

これまでいくつかの篭を作ってきているので
ある程度分かっていても実際にやってみると簡単ではない。
特に全面的に縁巻きをするのは初めてのこと。
途中でヒゴが切れるは繋ぎがうまくいかないは
隙間ができてしまうはで四苦八苦。

結局どうしてもうまくいかなかった部分は
銅線で留めてしまうという力業。

この工程の写真がないのは苦労して
気持ちに余裕がなかったからなんです。

IMG_2575.jpg

これでなんとか篭本体が出来上がりました。
なかなかいい出来だと自画自賛しながらの撮影。

問題は底と立ち上げの最初のヒゴとの間に隙間があること。
それと底がイマイチ薄くものを入れて運ぶには弱いこと。
こういうものだと諦めてしまっては進歩しない。
工夫工夫。

この隙間を埋めたい!
IMG_2577.jpg

手直ししようと思っても隙間は埋まらないので
目隠し用と底の補強用を兼ねて竹を編んで底敷きを作ってみました。

IMG_2599.jpg

編み方を知らないのでネットで動画を見て
見よう見まねで作成。
今はネットからほとんどの情報が手に入るので便利ですね。

敷いてみると
IMG_2605.jpg

隙間が隠されたうえ底敷きの模様が美しい!
やってみるもんだね。
これも自画自賛。

そして底の補強用に力竹を
下から4か所差し込んでさらに補強。

IMG_2588.jpg

力竹を直角に曲げるのはローソクの火で炙れば簡単に曲がるので
それをすぐに水に浸ければいいだけ。

これで補強もできたしあとは手提げの取っ手を
付ければいいと思ったら
立ててみると座りが悪い。
下に力竹が4本出ているのでぐらついて安定感がない。

そこで考えたのが両端に足をつけて
少し浮かせてしまおうと。

こんな風に付けてみました。
IMG_2607.jpg

なかなかいい発想です。
安定もばっちり。

さてさて残りは取っ手をつける作業
細めの竹を底から2本回して上で縛る方法にしようと。

IMG_2586.jpg

ここでさらに問題発生。

底の力竹の上に回せばまたまた段差が出来てしまう。
底の力竹の下に回さないとダメだということが分かって
力竹を全て抜いてやり直し。
気づいた時はちょっとめげましたが
やるっきゃないと開き直っての作業。
(上の写真は直した後の写真になってます)

やれやれ。

いよいよ後は持つ位置を決めて握るところを
巻けばいいと仮止めして様子を見ていると
猫がいいものがあると入ってきた。

IMG_2591.jpg

まあ猫は箱の中が好きだからね。
ちょうどいいと持ち上げてみるとなかなかいい感じ。
これでよしとグリーンの麻ひもを巻いて完成。
巻くものは最初は女竹の皮ヒゴでと思ったのですが
綺麗に巻く自信がなく断念。
もう少し経験を積めばやれるかもです。

IMG_2604.jpg

IMG_2606.jpg

実はこの手提げ篭は
竹細工教室に通うときに使っていた紙の袋がへたってきていたので
代わりのものを竹細工で作ってみようと始めた訳でして。

IMG_2609.jpg

IMG_2608.jpg

荷物を入れてみても十分に耐えられる強度がありそうです。

次の竹細工教室のとき持って行って
みんなを驚かそうかと。

いやはや楽しい竹細工です。
ワクワクしてきます。

だからブログタイトルが
ワクワク竹細工。

ワクワクは次のワクワクを生みます。
ワクワクの連鎖によって新しい展開が開けてきます。

初めてのブログ記事なので少し長くなりましたが
これからも随時更新していこうと思ってます。

応援してくださいね。
このブログを通じて竹細工の仲間が増えるといいなと思ってます。

深谷


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