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菊底編み手提げ篭の制作過程 [菊底編み]

菊底編みの手提げ篭の制作過程です。

菊底編みを選んだのは
ただ単にまだやったことがなかったことと
簡単そうに見えたから。

それがどっこい簡単ではなかったんですよ。

なにがどうって?これから説明しますね。

IMG_2795.jpg

いきなり写真はここから。
なぜって、ここまでが難関だったので
余裕がなく写真は一枚も撮ってなかったのです。

菊底編みは底が菊のような模様になる編み方で
十字に組んだヒゴの間にまた十字に組んでと
中心を重ねるようにして10本(本数は好き好き)のヒゴを並べ
その中心から細いひごをぐるぐると巻きながら
底を作っていきます。

言葉にすると超簡単。
でも車輪状に並べた10本のヒゴは固定されていないので
細いヒゴを回そうとしてもすぐにズレてしまいます。

そこで考えたのは一旦綺麗に並べたら
テープで上から動かないように固定してしまって
ヒゴを回すときに一つずつテープを剥がしながら組んでいくというもの。
なんとかできそうと思ってやってみるものの超めんどくさい。

それに細いヒゴが綺麗にできていないので
上手く回せない。

理想は幅1㎜厚さ1㎜とか。
私が作ったヒゴは1.5㎜幅はあるし
厚さもいい加減。

つまり回しているうちにすぐに緩んできてしまって
ぎゅっと締めることができない。

後で知ったのは
菊底編みをするために固定する道具をいろいろと作っている人が多いということ。
やっぱりみんな苦労して道具を考案してるんですね。

そんなことも知らずに
うまくやれん!とぼやきながらやってる私を想像してくださいな。

もうめげそう。

で、私が選んだ結論は
なんとか巻けたヒゴ1本分のところでテープで固定してしまって
ボンドで固めてしまえという荒業。
でないとヒゴを繋いで次に移る過程ができない。
悩ましい判断です。

そして1日置いて固まったところで続きをやり始めるものの
やっぱりヒゴが緩んでうまく巻けない。
繋ぎのやり方も理解できていない。

そこでまたしても邪道というか
紐なら簡単にぐるぐる巻けるよなあと
天の声か悪魔の声か分からないが聞こえてきて
白いタコ糸で巻くことに。

巻いてみると超簡単。

そこで思ったのは細いヒゴが上手く出来ていないのが
やれない原因。
また次の課題だなと先に進むことに。

白いタコ糸でしっかり固定された状態だったので
続きはちゃんとヒゴでやらなきゃと始めてみると
やっぱり途中から上手く巻けなくなる。

それじゃあもう少しだけ紐を使ってしまおうと。

同じタコ糸では面白くないからと
緑色の麻ひもで巻くことに。

その後はアールもゆるやかになってくるので
巻けそうな気がして巻いてみたという次第。

やれやれやっと邪道ながらも底の形が見えてきたと
ほっとして撮った写真が最初のもの。

どんなやり方であれ、形にすることが目標なので
これでいいこれでいいと自分を納得させて続きを。

どこで立ち上げるかを見計らってヒゴを巻き
立ち上げ始めたところ。
IMG_2796.jpg

ここまでくると
ヒゴは勝手に収まってくれるので
もう鼻歌気分です。

用意したヒゴはあまり多くなかったので
足りなくなったらヒゴを作りながらの作業。
そのヒゴは幅も厚みも適当。
この編み方では綺麗に揃える必要ななしと言う判断。

どの辺の高さまで編むか決めかねたので
家内にどう?と聞いてみると
もう少し高い方がいいと言うので
ヒゴの色を変えながらここまで編み上げ。
IMG_2801.jpg

ちなみにヒゴは全て孟宗竹。

真竹より仕上がりが綺麗ではなくても
実用的な篭を作るなら孟宗でも十分。

そして立ちヒゴを横に折り曲げて
IMG_2802.jpg

内と外の縁竹を用意。
IMG_2803.jpg

この辺は笊やいろんな篭で多く作っているので
だいぶ慣れてきました。

そしてその縁竹をはめて仮止め。
IMG_2804.jpg

篭らしくなってきました。

縁竹を針金で固定して
取っ手を両サイドからはめ込んでみました。
IMG_2807.jpg

なかなかいい感じです。

さてこの取っ手をどうやって固定するか。
上から差し込んであるだけなのでしっかり固定しないと
荷物を入れると抜けてしまいます。

底から回した取っ手なら何ら問題ないのですがねえ。

そこで閃いたというか思い出したのは
竹細工の先生が以前言っていた竹串を差し込んで固定するというもの。

ドリルで穴を開けて
IMG_2819.jpg

竹串を差し込んで
IMG_2820.jpg

切ってしまう
IMG_2821.jpg

これでしっかり固定できたはずです。
さらに縁のところを紐で縛ったのでかなり強度も増したのでは。

DSC_9988.jpg

縁巻きは女竹の皮を使用して
さらに麻ひもで大和結びしました。

概ねこれでいいのかなと思ったのですが
底がこのままではすぐに擦れてしまいそう。

問題はいろいろと出てきます。

ならば足をつけようと。

さてどんな足にするか?

イメージしたのは全体が底上げできるもの。

で思いついたのはタガを底に付けてみたら。

作ったことないけれどネット動画を見てやればできるはずと。

そして作ったタガがこれ。
IMG_2818.jpg

大きさを合わせるのにちょっと苦労。

針金で固定してみるとばっちり。
IMG_2822.jpg

上の写真に竹串が2本突き刺さってるでしょ。
取っ手の固定が1ヶ所では弱いと思って
さらに追加してるところです。

DSC_9984.jpg

初めての菊底編み
苦労しながらも形になりました。
なんでもやってみるものです。

DSC_9981.jpg

上手くいかなかったところは次に生かせばいい。
ということですね。

竹細工教室に通っていても
先生から直接教えてもらうことはほとんどありません。

好きなものを好きなように作ればいいと。
だから課題も何もありません。
分からない時に聞くとこうしてみたらという答えが返ってきます。

出来た作品を持って行って見せると
ニコニコして少しだけアドバイスをくれます。

自由にやりたいことをやる。
いい教室です。

と言ってもほとんど自宅で
ああでもないこうでもないと自主学習して
竹細工を楽しんでいます。


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菊底編みの手提げ篭 [菊底編み]

久しぶりの更新です。
まあ竹細工の記事を毎日更新することも難しいので
一つの作品が出来た時にアップすればいいのかなと思っていますが
そうすると更新するまでにかなり時間がかかっちゃいますね。
毎日新作ができるわけではないですから。

でもほとんど毎日何らかの作業をしているので
定期的に何らかの記事を書くことも検討中です。

プロならともかく私は竹細工を始めてちょうど1年。
初心者の手習い程度の技術ではあまり多くを語ることができないのも事実。
でも初心者ならではの苦労や未熟さが
これから竹細工を始める人や同じようにやっている人に
親近感を感じてもらえるかもしれませんね。

さて昨日出来上がった菊底編みの手提げ篭の紹介です。

まずは完成品から
DSC_9988.jpg


DSC_9981.jpg

篭の大きさは
直径27㎝高さ26㎝
取っ手の上部までで50㎝。

今回もかなり苦労しましたが
そのおかげで自分なりのアイデアを随所に取り入れています。

毎回そうなんですが見本はありません。
作業を細かく解説したテキストもありません。
ネットで菊底編みの竹細工製品の写真を見て
大体こんな感じのものを作ってみたいと始めています。

始めてみると自分の思いに反して
うまく出来ないところが色々と出てくるんですね。
その度に立ち止まってどうしようかとあれこれ試行錯誤が始まります。

そんなこんなで一つずつクリアしながらの作業でした。

このまま苦労した作業工程を紹介しようと思ったのですが
書くのに時間がかかりそうなので
今日のところは完成品の紹介まで。

苦労話と私なりの工夫は次回に持ち越しということで。
でもすぐに書くからね。


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でもずばり竹細工というカテゴリーが見つかりません。
なので手芸全般となっています。
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